Yahoo!検索の利便性が日に日に悪くなっている。
検索の精度ではなくて、インターフェイスの話。
数ヶ月前のYahoo!検索では、検索結果すべてに順位が掲載されていた。
仕事でちょくちょくSEO対策を検証している立場からすると、これは非常に便利だった。そして、外れたときには猛烈な不便を感じた。
ただ、Googleは既に順位の表示をしていない(いつからかは不明)。両者ともおそらく同じ理由、正にそのSEO対策があるからこそ、露骨に順位を表示するのを嫌ったのではないだろうか。
問題はリスティング広告だ。
特定の言葉で検索すると出てくる広告。試しに、上記の言葉で検索した結果が以下(着色は独自に行った)。
Googleは、右側にタテに配置されている。確かに目につくが、検索結果とは異なるということが慣れない人でも分かるのではないだろうか。
対してYahoo!。いくらなんでもこの面積はマズイのではないだろうか。画面中のほとんどが広告である。
Googleでも左の検索結果エリアに広告が表示されることがあるが、(確か)1列のみだったはず。
「インターネット上で検索を行って、有用な情報を得たい」というユーザの欲求に対する結果がこの仕打ちとは、正直どうなんだろうか。「検索」という行為そのものを自ら否定してないか。
これだけではなく、Yahoo!検索ではページ下部にも広告が表示される。
ちょっと前までは、この広告枠の背景色が薄い肌色になっていて、別物だということを明示していた(Googleではまだそうしている。しかももっと「濃い」色で)。
しかし遂にこの色までなくし、完全な白になってしまった。
そこにはうす~い区切り線があるだけだ。
これは「広告を掲示する」だけではなく、明らかに恣意的に「検索結果と間違わせて」いる。
これではダマシリンクを複数入れているエロサイトと変わらない。
もちろん、インターフェイスは変わっていってしかるべきだと思う。
しかし、ユーザに不便をしくこのやり方はいかがなものか。
ただでさえ、検索の精度では圧倒的にGoogleに及ばないYahoo!が、国内シェアで勝っているからといって何でもやっていいのか。
僕は普段、Yahoo!検索は使わない。ただ、SEO対策をする際に最重要視するのはやはり最大シェアを誇るこのYahoo!なのだ。
だからこそ、使いにくくするのだけはやめてもらいたい。
だったら課金しないと → そんなことしたら誰も使わなくなっちゃう → Googleその他に負ける → これでやむなし
なのは分かる。でも、他もこんな手はさすがに使ってないでしょ、と。
ちなみに、Yahoo!のトップページが大幅にリニューアルされた際、Yahoo!独自の「カテゴリ」がトップから消えたため、検索結果左側に表示されていた時期があった。
あれはあれでうっとおしかったが、いつの間にかなくなった。やはり検索連動広告はよっぽど儲かるのだろうか。
どちらにしろ、Yahoo!検索の迷走が見て取れる。迷走しているのはUSだけかと思ったら日本でもだったのか。
こんなことを続けていると、そのうち絶対誰も使わなくなるぞ。