Diggを見ていたら、興味深い記事があった。
リーマン・ブラザーズ最後のCEO、リチャード・ファルド氏が、保有していた住宅を100ドルで妻に売却したそうだ。
しかも去年の11月の話。
2004年に購入したときの価格が日本円で約14億円だというから、そりゃ破格だ。
ご存知の通り、リーマンの破綻によってアメリカのみならず世界経済は大きな影響を受けた。
会社は直接救済されなかったものの、その後始末のために多額の税金が投入された(る)。アメリカ国民の怒りは当然だ。
しかし彼は曲がりなりにも倒産した企業のトップ。財産も没収されるのが普通なんじゃないか、と思って調べてみると、どうやら「連邦倒産法」という法律が関係しているようだ。
Wikipedia調べだが、債務者(この場合ファルド氏)の全財産はやはり没収されるのだが「除外財産」というのがあるそう。
そして、フロリダ州やテキサス州ではこの除外財産に上限額がない。すなわち、ここに家を建てておけば破産しても取られない、ということだ。
もちろん、ファルド氏の渦中の邸宅もフロリダ州にある。
以前には、O・J・シンプソンも同じようなことがあったそうだ。
何故ファルド氏は、妻にとはいえこんなに格安で家を売ったのか。
あくまで憶測だが、今回の件で多額の損失を被った投資家などに民事で訴訟を起こされた際の対策ではないか、ということだ。
記事の見出しが「mansion」となっていたので、つい日本のマンションを想像して記事を見てみたら、大邸宅すぎて笑った。
それにしても、その記事に対するDiggのコメントも面白く、
「100ドルだって!? ふざけんな!オレなんて毎月200ドルも家賃払ってんだぞ!」
って、それもそれでうらやましいな。。