Gyao買収で、ヤフーとUSENのそれぞれの株価を見てみた

Yahoo!動画とGyaO統合、「権利者を尊重する」No.1動画配信プラットフォームに

久々の大き目の買収案件で、次の日の株価がどうなるか注目していたのだけど、思いっきり予想通りの結果になっていた。

USENの株価といえば「金融危機?なんだいそれは」と言わんばかり、一年以上前から見事な右肩下がりだったのだけど、今日は日経平均が大幅に下げたにも関わらず、何と+31%超の、場中一度も寄り付かないストップ高。

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市場次第とはいえ、大幅な信用買残があることからも、明日も株価の上昇の可能性がかなり高いだろう。

一方のヤフーはというと、-1.69%と小幅下げ。今回の件が影響していたとは思えないけれど、少なくとも市場は好感しなかったっぽい。

動画配信サービスは、あのYouTubeでもいまだに黒字化できてないわけで、相当に困難なモデルなんだろうと思う。
設備投資費に対し、回収が圧倒的に間に合っていない。

市場もそれを分かっていて、USENがGyaoというお荷物をようやく捨て去ったことを好感したのだろう。

それにしても「動画配信」が、まるでババ抜きのババのようにWeb業界で扱われる日々は、まだ当分続くんじゃないだろうか。

TVは殿様商売だといわれ続け、実際にそうなんだけども、それでもやはりあれだけ多くの才能(出演者、スタッフ含む)が集まる成熟した業態を、登場して十数年あまりのWeb上で展開するというのは中々難しいんだろうと思う。
人気のある芸能人はTVにこそ出演すれど、ネット放送に積極的に出るわけではない。彼らにとってTVが最高に位置するとしたら、ネットなどそのはるか下だろう。少なくとも当分はこの状態が続いていくと思われる。

そこには「放送業務の事実上の独占状態」という、まさに利権の塊の、一筋縄ではいかない事情があるのだけど、この硬直した世界をぶち壊せるのもWebしかないと思うので、できることは何なのか日々考えていきたい。

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