何があってもどこにいても、365日必ず飲まなくてはいられないほどにはコーヒー好きである。
休日の朝、一人ガリガリと豆を挽くのは、まさに至福の時だ。
そして、最高のコーヒーの淹れ方はハンドドリップだと信じているが、いかんせん時間がかかる。豆を挽くところから始めると、1杯出来上がるのに10~15分は必要だろう。
生来の面倒くさがりある自分にとっては、このトレードオフは非常に重要な問題だ。
朝はやはり時間の余裕がないし、お湯の温度管理に失敗すると、時間がかかり過ぎてコーヒーが冷めてしまう。
これを解決する最適な手段はなんだろう。やはり、コーヒーメーカーで我慢するしかないのか。
そこで、登場したのが「エアロプレス」。
これは簡単にいえば、空気圧の力でコーヒーの旨味を出す手法だ。あの小川珈琲が広めたと聞いたことがある。
エアロプレス コーヒーメーカー
エアロプレスの利点は、何と言っても時間短縮。10分以上かかるハンドドリップが、空気の力を借りる事で数分で完了するならば、これはコーヒー好きには大変な発明である。
以前から気になっていたし、思い切って購入して試してみたところ……
正直、最初はかなり難しい。これはハンドドリップ以上に技術が必要だ。
やり方の順序として、
1:(筒の中に)粉を入れる
2:ゆっくりとお湯を入れる
3:かき混ぜる
4:20~30秒かけて圧縮する
となるのだが、「4」に入るまでにある程度の時間がかかるため、最初の1/4程度はどうしても自然にドリップしてしまう。
それが原因なのか、出来上がったコーヒーは深みが足りない。
「4」の工程時に、圧縮棒をあえて少し戻して、そのまま数分放置するというやり方(その間はドリップは止まる)も試してみたが、結局味にそれほどの変わりはでなかった。
それに、結局時間がかかるのであれば、エアロプレスにする利点がなくなってしまう。
しばらく試行錯誤して挑戦したものの、結局、
・時間がある時はハンドドリップ
・ない時はコーヒーメーカー
という結果となってしまった。
ハンドドリップ>>>超えられない壁>>>エアロプレス>コーヒーメーカー
といったところだろうか。
ただ、私は濃いコーヒーが好きなので、逆にさっぱりしたものが好きな方にはいいのかもしれない。
しかし、まだ自宅でサイホンを使ったことはないし、フレンチプレスやパーコレーターも試していない。
うまいコーヒーと有限の時間とのトレードオフは、まだこの先も続きそうだ。
何だか中途半端な結果となってしまったが、エアロプレスを試してみようと思った方の参考になれば。
また、賢いエアロプレスの使い方をご存じの方がいれば、ぜひ教えて下さい。