Yahoo!にステマ業者認定されたことでお馴染みのマイナビニュースが、今度は炎上商法に打って出ようというのか、また香ばしい記事を掲載していた。
「職場にイケメンが必要」と回答した女性会社員は83.7%
中身は取るに足らないことながら、ネット上の反応はほぼ一様で「逆差別」「男女逆だったらとんでもないことになってる」というものである。
たしかに、男女逆だったらとんでもないことになるだろう。しかし今のところ、そうはなっていない。おそらく多くの女性が面白おかしくこの話題を口にし、多くの男性がこれを自虐ネタとして女性と会話しているはずだ。
こういう話題が出る度に思うのは、男性の見た目の美醜は、酒の肴としてそこそこ楽しめるネタであるけども、女性のそれは決して触れてはならないものであるという裏返しの事実だ。「職場にはカワイイ子が必要」という記事を社内メールで「FYI」とかつけて送ったら、その男性社員は確実に村八分にされる。アメリカなら解雇されるだろう。
そして興味深いのは、すべての女性はそれ、すなわち「女性の見た目の美醜は、男性より重要な問題である」と、確実に認識している点である。この記事を面白おかしく語る女性は、男だから笑えるのであって私たちには言うなよ、と暗喩しているのだ(もちろん、相手が傷つくとか、自分が言われたら嫌だといった理由で決して口にしない人も多い)。
今後、性意識が進んでこういった話題は公には語られなくなるだろうが、少なくとも現時点での日本では、それがマジョリティだろう。