相撲にすごく興味があるわけでもないのですが、昨今の朝青龍や白鵬の活躍を見て、日本人がなかなか横綱になれないなぁ、と思って調べてみたら、(昇進した日では)98年の若乃花が最後なんですね。
在位では、2003年に引退した弟、貴乃花が最後です。
相撲好きの方にとっては常識なのかもしれないけど、素人からすると「そんなに出てないのか」という気がします。
若乃花っていったら、今ではちゃんこ料理屋なんかですっかり経営者という感じですものね。
このページを参照させていただくと、10年以上日本人力士が横綱に昇進していないというのは、20世紀以降初めてのようです。19世紀(!)には何度かありますが、二度の世界大戦のさなかでも10年あいていたことはないのですね。
原因としては、
・外国人力士の流入で相撲全体のレベルが上がった
・昔と違い、スポーツや格闘技の選択肢が広がった
・日本の経済的発展により、相撲で一攫千金を目指さなくても、その他の仕事でも十分食べられるようになった
とかでしょうか。
ブルガリア出身の琴欧州とか見ても、あんな体の人が大挙して来日して、本気で相撲やりだしたらちょっと日本人は勝てないよね、という気もします。
ただ、朝青龍はそんなに体が大きいわけでもなく(ただし、体幹がめちゃくちゃ強いらしい)、白鵬も当初は細かったとか。
となると、日本人にもまだチャンスはありそうに思えるのですが、今の力士を一通り見ても、横綱まで昇進できそうな人はあまり思い当たりません(知らないだけかもしれませんが)。
八百長疑惑(疑惑か、という疑問はとりあえずおいといて)や暴行で亡くなる人が出るなども無関係ではないのでしょう。
相撲は歴史も長く、その社会的影響力も大きいため、闇の部分も多いのだとは思いますが、どんなものにしろ時代とともに変えていかなきゃいけない部分はありますから、今後相撲界がどうなっていくかは、ある意味日本の保守的な部分の縮図として面白いのかもしれません。